数あるエルメスバッグのなかでも比較的安価で手に入りやすく、かつ日常使いもできるカジュアルの王道とも呼ばれるガーデンパーティー。
今回はそんなガーデンパーティーの人気やおすすめポイントについて徹底深堀りしていきます。
ファーストエルメスが欲しいけどバーキンやケリーだと予算が足りない・・・という方や、2つめ以降のエルメスバッグでカジュアルに持てるアイテムをお探しの方はぜひご参考ください。
監修者:吉川 元浩(吉川質店代表取締役)
創業200余年の老舗質屋を営む。GIA.GG宝石鑑定士、資格取得者も在籍している吉川質店オンラインショップの代表取締役を務めております。エルメスやシャネル、ルイ・ヴィトン等のハイブランドアイテムのなかでも特に希少性の高いアイテムの取り揃えには自信あり!買取もお気軽にご相談ください。
■ガーデンパーティーのおすすめポイント

まずはガーデンパーティーが多くの方に支持されている理由について深堀りしていきましょう。カジュアルラインの王道、ガーデンパーティーの魅力は簡単にまとめると次の通りです。
・日常使いできるカジュアルスタイル
・収納力と使いやすさから実用性も申し分なし
・リーズナブルな価格帯
順に見ていきましょう。
・日常使いできるカジュアルスタイル
ガーデンパーティーの魅力は、なんといっても日常使いできるカジュアルなスタイル。
もちろん気品溢れるバーキンやケリーの魅力はエルメスならではとも言えますが、”敢えて”ハイブランドのエルメスバッグをカジュアルにデイリーユースするのであればガーデンパーティーに分が挙がるのではないでしょうか。
もちろんバーキンの由来を考えれば、格式高くもあくまでも実用性を追及した最高峰のバッグと言えます。とはいえリアルな考え方をすれば、日常でガシガシ使うといったケースは少し勇気がいるのではないかと思います。
・実用性◎ 収納力と使いやすさ
ガーデンパーティーの2つめの魅力は、その実用性の高さです。
ガーデンパーティー以外のエルメスバッグにおいても、日常使いはできるかもしれないけれど、そのサイズや使いやすさによっては行先も限られがち。

ガーデンパーティーは収納力も高く、かつマチも広く、開口部も開きやすいので、普段のお出掛けはもちろんですが、荷物が多くなりがちな行事など、幅広いシーンで活躍してくれます。
開口部から底面に向かって広がる形状になっているので荷物の出し入れもしやすいフォルムとなっています。
・リーズナブルな価格
ガーデンパーティーの3つ目の魅力、それはやはりその安価な価格といっていいでしょう。
もちろん普通に考えれば決して安い金額ではありませんが、最高峰メゾン・エルメスバッグにおいては、かなりリーズナブルにお求めいただける価格ラインアップになっています。
弊社吉川質店オンラインショップで販売中(2025年10月現在)のアイテムに限っていうと、バーキンの最低価格は2,480,000円(税込)、ケリーの最低価格は1,760,000円(税込)に対し、ガーデンパーティーの最低価格は330,000円(税込)と非常にリーズナブルにお買い求めいただけることがわかります。
それに加えて先述した通り、ガーデンパーティーはとにかく出番を増やすことが可能です。
したがって、コストパフォーマンスという観点から言っても非常にハイコスパなコレクションといえます。
■人気のガーデンパーティーは?
ここからは、そんなガーデンパーティーの人気について下記の複数の観点からみていきましょう。
・人気サイズ
・人気色(カラー)
・素材
・ガーデンパーティーの人気サイズは?

実用性に重きを置くがゆえにガーデンパーティーを購入する際に特に気を付けたい要素でもあるサイズ感。
弊社の販売実績としては、TPMとPMサイズが並んで人気となっています。
ガーデンパーティーでラインナップされているのは下記サイズ(サイズが小さい順)となります。
・TTPM
・TPM
・PM
・MM
・GM
・TTPM
TTPMサイズはガーデンパーティーのなかでも最もミニマム。超ミニサイズなTTPMは横幅としては約15cmほどです。
現行モデルには存在しないレアサイズ。TTPMほど小ぶりではありませんが、ネオ・ガーデンとして23cmのモデルも発売されており、注目を集めています。
・TPM
TPMサイズはTTPMの約2倍となる横幅30cmのサイズです。とはいえ以前のガーデンパーティーからするとかなり小ぶり。
近代のミニバッグの流行を取り入れたスタイルといえるでしょう。もちろん普段使いはできますが、必要最小限の荷物が入るレベル。
・PM
TPMと並んで人気のPMサイズは横幅36cm。A4サイズのアイテムも収納できるため、普段使いとしては非常に使い勝手の良いサイズ感。
ビジネスシーンでも十分に活用する出番が多いサイズとなります。持ち手もやや長めに設計されているため、肩掛けも可能です。
・MM
MMサイズは横幅45cmの大ぶりなサイズ感のガーデンパーティー。
荷物が多くなりがちなビジネスシーンはもちろん、ピクニック等アウトドア系のお出掛けでも活躍するサイズです。
横幅に合わせてTPMよりマチ幅も広くとられているので、機能性も十分です。
・GM
GMサイズは横幅なんと50cmを誇る超大型ガーデンパーティー。ボストンバッグレベルのサイズ感で、旅行用として設計されたものになります。
すでに生産終了しているため、入手は二次流通になります。
・ガーデンパーティーの人気色は?

続いてはガーデンパーティーのカラーに着目してみましょう。
多彩なカラーラインアップ展開が人気のポイントでもありますが、ここでは代表的なカラーについてピックアップしていきます。
・ナチュラル
・ブラック
・エトゥープ
・ゴールド
・オレンジ
・ナチュラル
普段使いしやすいガーデンパーティーのなかでもより一層日常になじみやすいナチュラルカラー。
親しみやすさを感じさせる柔らかなカラーになっており、優しく軽やかな印象を与えてくれます。
・ブラック
ガーデンパーティーのカジュアルさにエレガンスをミックスしてくれるシックなブラック(ノワール)カラーも人気です。
オフスタイルはもちろんながら、ビジネスなどフォーマル度の高いシーンでも活躍してくれるので、一つ持っておくと重宝できるでしょう。
・エトゥープ
続いてはエトゥープ。エルメス全体でもブラックと同様人気の高いカラー。麻(エトゥープ)が意味する通り、柔らかく繊細な印象を与えてくれます。
グレーとベージュをミックスしたような、優しくも気品を感じさせる色合いとなっています。
・ゴールド
キャメル色に近しいゴールドカラー。明るい色味のカラーでありながら、馴染みやすい質感なので、使いやすく出番が多くなることでしょう。
とくに秋冬など普段のコーディネートがダークトーンになりがちなシーンにおいては重宝します。
・オレンジ
アイコニックなオレンジカラー。エルメスを語るうえでは外すことのできないカラーですが、ガーデンパーティーにおいても特に人気のカラーリングとなっています。
コーディネート全体のなかのアクセント的な立ち位置としても活躍してくれることでしょう。ガーデンパーティーのオーソドックスなスタイルゆえに、遊び心のあるオレンジカラーがひときわ光ります。
弊社の販売実績でも人気が高いのはエトゥープ。ほかにもブルー系のカラーも人気ですが、代表的なカラーも含めて、やはり日常使いしやすい色が選ばれる傾向にあります。
また、他のコレクションと同様、複数のカラーがミックスされたマルチカラーも展開されており、ガーデンパーティーのカジュアルさをより引き立ててくれるため、人気の高いカラーとなっております。
知っておきたいガーデンパーティーに使われる素材は?

他コレクションと同様、ガーデンパーティーにおいてもいくつかの素材ラインアップが存在しますが、大きく分類すると下記の2種類の素材に分かれています。
・キャンバス
・レザー
詳しく見ていきましょう。
・キャンバス素材

ガーデンパーティーのなかでもより印象の強いキャンバス素材。キャンバス素材はさらに、下記のような素材に分類することができます。
・トワルアッシュ
コットンキャンバス地でつくられた素材。ガーデンパーティーのスタイルによくマッチした軽く、耐久性の高い点が特徴となっています。
トワルアッシュは”Toile-H”と表記し、トワル(フランス語で木綿や麻を使用してつくられた織物)とエルメスの”H”を組み合わせた素材名となっています。
エルメスのなかでも代表的なキャンバス素材で摩擦にも強く扱いやすい素材となっています。
・トワルオフィシェ
トワルオフィシェは細い糸で作られたコットンキャンバス地の素材です。
異なる2本の糸で作られるトワルアッシュと違い、単色の糸でつくられているのが特徴です。
耐久性は高いですが、よりエレガントな印象を与えてくれます。
・トワルシェブロン
トワルシェブロンは綾織(ヘリンボーン)模様が入ったコットンキャンバス地の素材です。
柔軟性や耐久性に優れ、V字の連続した折り目が織りなす模様も美しく映えます。
・トワルミリタリー
ナイロンとコットンを混ぜて織った耐久性の高い素材。
ナイロンを用いることで毛羽立ち安さを防ぎ、摩擦にも強いのが特徴です。
・レザー素材

よりシックできちんと感を与えてくれるレザー素材は、以下のように細分化することができます。
・ネゴンダ
まずはネゴンダ。ガーデンパーティーのレザー素材としてよくみられるタイプで、雄仔牛の型押しされたレザーです。
柔らかな印象とエレガントなニュアンスで、ガーデンパーティーのカジュアルさと絶妙なバランスで融合。
ビジネスシーン等での利用を考えている方には特におすすめ。登場は2007年で、やはり市場でガーデンパーティーをフォーマルライクに持ちたいという声が多かったことが伺えます。
ちなみにキャンバス地のガーデンパーティーでも底部分はネゴンダを使用していることが多いです。
・カントリー
カントリー素材は、雌仔牛から作られた硬質で張りのあるレザー素材。粗めの印象と型崩れしにくい丈夫さを持った見た目にも機能的にも頼れる素材。
風合いをより楽しめる素材と言っていいでしょう。より傷がつきにくいのはネゴンダと言われています。
・エプソン
エプソンは雄仔牛のレザーを用いており、細かい型押しが施されているのが特徴です。型崩れしにくいという利点もあります。
ほかのコレクションにも多く用いられているレザー素材です。
■ガーデンパーティーはダサい?

インターネットでガーデンパーティーを検索すると、候補として「ガーデンパーティー ダサい」というキーワードが挙がることがあります。
おそらく推測にはなりますが、これはガーデンパーティーが一見するとエルメスとはわかりにくいデザインであることや、他のコレクションと比較するとシンプルなデザインになっていることに起因すると考えられます。
しかし、実際にはガーデンパーティーはシンプルゆえに普遍的なデザインであり、かつ見る人が見ればわかる、控えめでありながらも実用性に重きを置いたメゾンの歴史を宿したコレクションなのです。
何よりも120年以上もの間愛されているというのがガーデンパーティーの魅力を何よりも物語っています。
■まとめ
今回はオーソドックスなのに品がある、エルメスが誇るカジュアル王道ライン、ガーデンパーティーについて詳しく解説しました。
吉川質店オンラインショップでは多数のエルメス ガーデンパーティーを取り揃えております。ぜひ一度ご覧ください。





