数あるエルメスバッグのなかでもカジュアル・フォーマルのバランスが良く、且つバーキンやケリーと比較するとリーズナブルであるという点も人気を呼んでいるボリード。1923年に誕生したボリードのリバイバル、ボリード1923として再誕生してからさらに脚光を浴び、近年流行中のミニサイズの展開も発表されるなど、より注目を浴びています。今回はそんなボリードとそのサイズ感に着目してみましょう。
エルメス ボリードとは?

エルメスのボリードが誕生したのは1923年。なんとあのエルメスの代名詞、バーキンが世に出る60年以上も前のことです(※バーキンは1984年に誕生)。
当時のバッグといえば、口を開けたまま持ち歩くか、ベルトや紐で閉じるのが当たり前でした。そこにエルメスが持ち込んだのが、ファスナーというアイデアです。
当時のヨーロッパではまだ珍しかったファスナーを"システム エクレーヌ"として特許を取得し、バッグに採用した最初のモデル、まさにそれこそがボリードの前身「ブガッティ」でした。

ブガッティというデザインは、当時のエルメスラインナップのなかで際立って丸みのあるシルエットからきていました。
当時は角のある端正なバッグが多いなか、この丸みのある曲線美が女性たちの支持を集め、やがて「ブガッティ型のバッグ」という言葉が一般名詞のように使われ始めます。そこで差別化のために改名され、ボリード(Bolide)という名へとたどり着きました。ボリードというのはフランス語でレーシングカー、あるいは流星を意味する言葉です。

この「スピードと美しさ」、名前の由来を知ると、このバッグの持つ独特の軽やかさの正体が少しイメージできるのではないでしょうか。
もともとは自動車での移動を想定して設計されたバッグで、揺れてもこぼれない・荷物が飛び出さないという実用性がファスナー採用の動機でした。100年後の現代においても、ファスナーは防犯・紛失防止の観点から重宝されています。バーキンやケリーがファスナーを持たないことを考慮すると、ボリードがエルメスのなかでいかに機能派のバッグかがよくわかります。

フォルムはやわらかな楕円。バーキンやケリーの「見るからにエルメス」という存在感とは少し異なり、さりげないけれど確かな個性があります。主張しすぎず、しかし持っている人の"分かっている感"も感じられるコレクションといえるでしょう。
エルメス ボリードのサイズ展開

ボリードの数字は、バッグの「横幅(cm)」を表しています。15cmのコンパクトなポシェットサイズから、45cmの大きめサイズまで、他コレクション同様、ラインナップの幅広さは言わずもがなです。
現在の主なサイズ展開は以下の通りです。
| サイズ | 横幅の目安 |
|---|---|
| 15 | 横 約15cm |
| 21 | 横 約21cm |
| 27 | 横 27cm |
| 31 | 横 31cm |
| 35 | 横 約35cm |
| 45 | 横 約45cm |
各サイズの特徴
ここからは各サイズの特徴について細かく見ていきましょう。
ボリード15は、バッグというよりポーチに近い感覚で使えるミニサイズ。ボリードのなかでも最も小さいサイズです。スマートフォンとカード数枚、リップ程度が入る容量です。
単体で持つというよりも、ディナーやパーティーでのクラッチ代わりに、あるいは大きめのバッグの中にインバッグとしての活用法が考えられます。コーディネートのアクセサリー的な立ち位置としても活躍してくれるでしょう。
ボリード21は、コンパクトながら日常使いの可能性を持つサイズです。コンパクトウォレットやカードケース、スマートフォン、鍵、ミニポーチ程度なら問題なく収まります。
長財布を手放せない方にはやや窮屈に感じるかもしれませんが、普段から荷物が少ない方、あるいはそのきっかけにしたい方にはむしろ背中を押してくれるサイズです。ショルダーとしても使いやすく、体への馴染みも◎
ボリード27は、ラインナップのなかで最もバランスのとれたサイズとして長らく人気の中心に位置しています。長財布・スマートフォン・手帳・ポーチ類が収まり、ハンドバッグとしてもショルダーとしても違和感なく使えるバランス感。
エプソン素材であれば型崩れしにくく、毎日使っても安心感があります。ボリードを初めて買うという方が選ぶサイズとしてもおすすめできるサイズといえるでしょう。

ボリード31は、収納力と上品さを両立させたいという方のための選択肢です。ボリード27と比較すると僅か4cmの差ではありますが、実際に手に取るとマチのボリュームが一回り大きくなった印象で、荷物の余裕が明確に違うことがわかります。
ただし、ショルダーとして斜めがけにするには少し存在感があるため、ハンドバッグとして使うシーンが多い方にとくにおすすめです。
ボリード35や45は、ビジネス使いや旅行を想定した大きめサイズです。A4書類が収まるサイズ感で、タブレットや折り畳み傘なども楽に入ります。
デイリーバッグとしてはやや大きすぎる印象もありますが、出張や旅行のサブバッグとして機能する頼れるサイズといえるでしょう。
ボリード1923のサイズ展開

近年、オリジナルのボリードと並んで注目を集めているのがボリード1923です。誕生した1923年の最初のデザインへのオマージュとして生まれたこのモデルは、ミニ(18cm)・25cm・30cm・45cmのサイズ展開で、オリジナルとはいくつかの点で異なります。

まず見た目で分かる大きな違いは、フロントのマカロン(楕円形のプレート)の有無です。オリジナルのボリードにはこのネームタグが付いていますが、ボリード1923にはありません。ボリード1923のほうがよりすっきりとしたシルエットで、控えめながらも洗練された印象があります。

また、ハンドルもボリード1923の方がやや短めにとられています。
バッグの内装も現代のライフスタイルに合わせて見直されており、小物が整理しやすい構造になっています。これらの違いから、同じボリードという名前でも、持ったときの雰囲気がやや異なります。
マカロン(楕円プレート):オリジナルは「あり」、ボリード1923は「なし」。1923のほうがすっきりした印象。
ハンドル:ボリード1923のほうがやや短め。
内装:ボリード1923は現代のライフスタイルに合わせ、小物が整理しやすい構造に。
サイズ展開:ボリード1923はミニ(18cm)・25cm・30cm・45cm。
シーン・スタイル別おすすめボリードサイズ

「どのサイズが正解か」という問いの答えは、やはりどんなシーンでボリードを使いたいかによって変わってくるでしょう。ここでは具体的なシーンと使い方のパターンに落とし込みつつ考えてみましょう。

仕事・プライベートを問わず毎日使うバッグを探しているなら、ボリード27やボリード31がまず候補に上がります。
ボリード27はこれ一本で一日が回るといってもいいバランス型。財布、スマホ、鍵、ポーチ、手帳など、よくある荷物一式がきちんと収まります。ショルダーとしてもハンドバッグとしても使いやすく、体型を選びにくいサイズ感は初めてのボリードとしても安心です。素材はエプソンかトリヨンクレマンスが人気で、どちらも傷がつきにくく、普段使いに向いています。
ボリード31はボリード27ではややもの足りないと感じる方のための選択肢。荷物が多め、あるいは"念のため"と考えることが多い性格の方にとっては、この余裕が毎日のストレスを軽減してくれることでしょう。持ち方としてはハンドバッグ中心になるため、その点はコーディネートの際に抑えておくといいでしょう。

週末の買い物やランチ、友人との外出など、そんな場面でサラッと使いたいなら、ボリード21やボリード1923の25あたりがおすすめのサイズといえるでしょう。
ボリード21は、必要なものだけ持つという意識を自然に促してくれるサイズ。二つ折りなどのコンパクトウォレットと鍵、スマホなど、それで十分な日には最適でしょう。ミニマルゆえにコーディネートのアクセントにもなり、持つ人のセンスが出やすいサイズでもあります。
ボリード1923の25サイズは、27より少し小ぶりで、でも21よりは余裕がある。そんなちょうどいい塩梅のサイズ感に加え、マカロンなしのすっきりしたフロントが洗練された印象を与えてくれます。

冠婚葬祭や格式のある場に持っていくなら、ミニマルサイズのボリード15やボリード21が活躍します。
ボリード15はほぼクラッチバッグの感覚で使えるサイズ。スマートフォン・カード・リップがあれば十分な場面では、この小ささが逆に品を演出してくれることでしょう。ゴールドやシルバーの金具とシックなカラーを選べば、それだけで場を締める存在感があります。
ボリード21も、フォーマルシーンでバッグが主役になりすぎない、ちょうどいいサイズ感です。コンパクトウォレットや折り畳んだハンカチ、ミニポーチが入る容量で、実用性と品のよさのバランスが取れているサイズ感といえるでしょう。

ボリード35やボリード45は、旅行や出張での使用を想定した大きめサイズです。A4書類やタブレットも入り、機内持ち込みにも対応できます。
ただし、これらはあくまで旅のお供としての機能性重視の選択。デイリー使いでこのサイズを毎日持ち歩くのは、やや難しいかもしれません。
まとめ

いかがでしたか?今回はエルメスのボリードのサイズ展開に焦点を当てて、各サイズの特徴とシーン別の選び方をご紹介しました。
ボリードはサイズによって持ったときの印象も使い勝手も大きく変わります。迷ったときは、まずはバランスのよいボリード27を起点に、ご自身のライフスタイルや使いたいシーンに合わせて検討してみるのがおすすめです。
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FREQUENTLY ASKED QUESTIONSよくある質問
エルメス ボリードはいつ誕生したコレクションですか?
ボリードは1923年に誕生しました。バーキン(1984年誕生)よりも60年以上前に登場した歴史あるコレクションで、バッグにファスナーを採用した最初のモデル「ブガッティ」を前身としています。
ボリードで最もバランスのよいサイズはどれですか?
ボリード27が最もバランスのとれたサイズとして長年人気の中心です。長財布・スマートフォン・手帳・ポーチ類が収まり、ハンドバッグとしてもショルダーとしても使えます。初めてのボリードにもおすすめのサイズです。
ボリードとボリード1923の違いは何ですか?
主な違いは、①フロントのマカロン(楕円プレート)の有無(オリジナルはあり、1923はなし)、②ハンドルの長さ(1923はやや短め)、③内装(1923は小物が整理しやすい現代的な構造)です。ボリード1923のほうがすっきりと洗練された印象になります。サイズ展開はミニ(18cm)・25cm・30cm・45cmです。
ボリード27と31はどちらを選べばいいですか?
ショルダーとハンドの両方で使いたい、荷物は標準的という方はボリード27、荷物が多めで余裕が欲しい・ハンドバッグ中心で使う方はボリード31がおすすめです。31は27より4cm大きいだけですが、マチのボリュームが一回り大きく収納の余裕が明確に違います。
パーティーやフォーマルな場にはどのボリードが向いていますか?
ミニマルサイズのボリード15やボリード21が向いています。ボリード15はほぼクラッチ感覚で使え、ゴールドやシルバー金具×シックなカラーを選べば場を締める存在感に。ボリード21はバッグが主役になりすぎず、実用性と品のよさのバランスが取れています。
ボリードはなぜファスナー付きなのですか?
ボリードはもともと自動車での移動を想定して設計されたバッグで、揺れても荷物がこぼれない・飛び出さないという実用性がファスナー採用の動機でした。現代でも防犯・紛失防止の観点から重宝されており、ファスナーを持たないバーキンやケリーと比べても、ボリードがいかに機能派のバッグかがわかります。